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1970年代後半から、アメリカの音楽業界ではクロスオーバーとよばれるアルバムが多数リリースされた。

これまでのJAZZ、BLUES、SOUL、ROCKなど様々なジャンルを融合させた音楽。つまりは人種を超えたメンツによる作品が登場する。この動きは後々のMichael JacksonやWhitneyの全米、世界的なセールスを生み出す布石となる動き。

このクロスオーバーの出現によって、スタジオで演奏するミュージシャン達も、仕事を仕上げる上で様々なジャンルの技術を求められることになる。そして、1980年代初頭から、いろんなジャンルを吸収したミュージシャン達がそれぞれの個性を発揮できる環境が整い、今まで裏方だったスタジオミュージシャンが脚光をあびる時代が訪れた。

そのブームは当然、日本の音楽界にも影響を及ぼし、荒井由実のレコーディングメンバーがTin Pan Alleyというバンド名義でアルバムを出したり、それぞれのメンバーがいろんなアーティストのレコーディングに参加し、名演を残すことになる。また、これまで作詞作曲に携わってた裏方ミュージシャンがスタジオで気心知れたミュージシャンたちとソロアルバムをリリース、セールス的な作戦よりも、自分たちの影響を受けた洋楽をリスペクトし、やりたいように作り上げる。そんなアルバムがたくさんリリースされた。

楽曲の歌詞、メロディーだけでなく、アレンジだとか、各楽器パートの演奏も含め、総合的に完成された音楽。

驚くことに、現在そのような邦楽が、City Popsと呼ばれて、世界中から注目されているとか…。

そんな音楽をレコード棚から引っ張り出して皆さんにお届けしたいと思ってます。誰でも知ってるアーティストから、マニアックな選曲まで、楽曲の良さを皆さんにお伝えできますように。